一夏の分解コーソ。
自宅の台所で、何をやっておるかというとですなぁ・・・。
The自由研究!!!
娘のお手伝いですよ。。。
今年のお題は「たんぱく質分解酵素」、コーソですよ!コーソ!
固めたゼラチンに、パパイヤやらキュウイやら、パインやらを載せておくと
果実の中に含まれている、タンパク分解酵素によって
ゼラチンが溶けるとですよ。それを見よう~ってなことです。
ゼラチンが溶ける塩梅は、娘のみで出来たのですが
「タンパク質を含んだ物に、タンパク分解酵素を投じると
タンパク試験紙が反応しない状態になるのでは???」という課題が頓挫したとですよ。
これがねぇ、思いのほか難しい課題なのですよ。
どう難しいかと申しますと
ゼラチンを水に溶かすと、高温ではタンパク試験紙が変色するのですが
低温になると、タンパク試験紙が反応しなくなるとですよ。
というわけで、基となるタンパク質を含有する物質の選択として
ゼラチンが使えないのですわ。
ならば・・・何を基質に使えばいいのやら?┐(゚~゚)┌ ?
次に、尿検査等で使うタンパク試験紙。
この試験紙が、実に鋭敏に反応するように作られておるです。
(+)になるレベルが、タンパク濃度50mg/dLです。
100mLに50mgですよ!かなり鋭敏ッ!!!!
して、調べていて分かったんだけども、このタンパク試験紙の色の変化ってのが
「蛋白誤差法」っていう作用機序で反応するのよ。
簡単にいうと、蛋白質を触媒としてpHのズレを起こさせ、pH指示薬が変色するって理論。
しかも、たんぱく質の一種であるアルブミンに対して
かなりの特異性があるっていうことらしい・・・。
ゼラチンを分解する酵素である「ブロメライン」に
アルブミンを分解する能力はあるんか???
簡単そうだけど、ケッコ~難しい問題。。。
大人の頭を使って、支援したとですよ。。。
まず、溶媒として何を使うか???
試験紙と反応させないといけないので、アルブミンを含有することが条件。
卵白ってのが手っ取り早いのだろうが、濃度の調整が難しいことから却下。
単純明快に牛乳を使うことにした。
濃度は???
牛乳100mLには、およそ3.5gのたんぱく質が含有されている。
それを考えると、10mLで350mgの含有量になるので
牛乳10mLに水を加えて全量を100mLとしたものを溶媒として使う。
(なぜか、試験紙の反応が悪く、後ほど20mLで調整しなおす。)
方法は?
上に書いた溶媒2mLに水3mLを足したものを①
同様に溶媒2mLにパイナップルの果汁3mLを加えたものを②とする。
酵素の反応時間を多めにとって、3時間反応させたものとする。
②が3時間パインと牛乳を反応させたもの。
①は対照として水を加えたもの。
色が黄色から緑に変われば、蛋白が存在してますよと言うこと。
②の色の変化が無ければ、蛋白が無いですよということ。
(・∀・)人(・∀・) イエェエエエ~~~イ!!!
実験成功ッ!!! 見事に消えてるぜッ!!!!
リトマス試験紙とはちがい、蛋白試験紙を使うこの実験では
溶媒の濃度と添加するパインの量について
大人が指南してやらんと結果は出ない実験どすな・・・( ´∀`)。